最近、逆イールドという言葉をニュースになっています。
[ロンドン 5日 ロイター] - 米長期債利回り低下のほか通商問題を巡る懸念の再燃を受け、米景気悪化が懸念される中、5日の取引では世界的に株価が下落した。
4日、米株式市場でダウ工業株30週平均は前日比799ドル安と急落したほか、債券市場では一部の年限で期間の長い金利が短い金利を下回る「長短逆転(逆イールド)」が広がった。
逆イールドってなんなのかいまいちピンときません。
調べてみました。
短期金利が長期金利を上回り、イールドカーブ(利回り曲線)が右下がりの曲線となっている状態のこと。市場関係者が将来的に金利が下がるとみている場合に起こる現象で、一般的に景気後退の兆候として捉えられる。
うん、よくわからない。
まず一つ一つ噛み砕いて考えます。
なぜなら時間が長い分何が起きるかわからないし、お金の拘束時間が長いので金利は高い。
なるほどここまではわかる。
じゃあ短期金利の方が長期金利のより高いというのはどういうことだろう。
具体的に何がおきているのか見てみる。
4日のニューヨーク債券市場では、長期金利の代表的な指標とされる10年物国債の利回りが終値で年2・91%まで低下(債券価格は上昇)、年2・79%の2年物国債との利回り差が0・12%となった。11年半ぶりの小さい水準だ。
長期金利が下がるとうことはこの記事にあるように長期国債が人気があるということです。つまり10年ものの債券価格が上昇しているということです。
それはどういうことかというと
例えば1000円の期限が一年の債券があったとし、10%の利回りがあるとします。
一年後には1100円戻ってきます。この債券は他の人に売ることができます。
例えばこの債券を1050円で買ったら、1100/1050=4%ぐらいになります。
つまり債券価格があがるということは金利が下がるということです。
じゃあ10年ものの国債が価格が上がるということは10年ものの国債が買われているということです。
ではなぜ買われているのかというと、将来景気が悪くなるとみんなが思うので
安定を求めて短期の2年ものを売り、安定しているだろう10年ものの国債を買っているのではないかと思います。
債券はもらえる金額は決まっています。いくらで買うかで金利が決まります。高い金を払っても安定している長期債券が人気ということです。
他のネット記事だと、不景気の前には必ずこの逆イールドが発生しているという記事もあります。
理屈としては逆イールドが発生したからと言って不景気が発生するわけではありません。
不景気→前には逆イールドが発生しているのであって逆イールドが発生しても不景気が発生しないこともありえます。そういう事例があるのかはわかりません。
とりあえず、みんなが不景気になる思っていると、そりゃ不景気になると思います。
自己成就の法則だと思います。
じゃあこれは何を意味するのかと株価は下がると言うことです。より企業を見る目を厳しくする必要があります。
しかし下がっているときこそ投資のチャンスです。今は企業研究に当てたいと思います。
待つも相場です。