金曜日の夜に新宿タイガーを見ました。
タイトルどおりです。
どういう映画か
新宿に新宿タイガーとあだ名のある見た目は奇抜な方がいるみたいです。
残念ながら私は新宿であったことはなかったです。
なぜそういう格好をしているのか。
本人およびに新宿タイガーの知り合いの方に取材、インタビューをしていく映画です。
感想
すごく話しが面白いとか爆笑する映画ではありませんでした。
特にすごいことがおきることもなく、ただ淡々と新宿タイガーさんの人生の一部が
映画になっています。
新宿タイガーさんを通じて新宿の歴史、文化がわかります。
初めて知ったのが新宿メディアポリス宣言というものです。
新宿という街そのものをメディアにする。
新宿をメディアにあふれた街にするという宣言が1969年に出されています。
全文を探したのですが、ネットには見つからなかったです。
この宣言には新宿は日本の青春である。みたいな熱いメッセージがこめられています。
メディアであるためか、新宿は表現者の街だと思います。
近くの早稲田大学に日本唯一の演劇博物館があるのも土地柄な気がします。
他にも新宿2丁目がLGBTで有名です。
そういう多様性というのか個性を受け入れる街というのが新宿なのかもしれません。
事実新宿タイガーさんの友達はみんなアーティストです。
誰も普通のサラリーマンという人は映画にはでてきません。
サラリーマンの知り合いしかいない私にはとても新鮮でした。
新宿タイガーさんは「金にも権力にも興味がない!!」ときっぱりと言います。
お金のことばっかり考えている私にはぐさったきました。私の勤めている企業ではいかに出世するかを考えている人たちが多いです。その考え方に違和感を覚えている今日この頃、考えさせられました。
ラブアンドピースとか昔のヒッピーが言いそうなことを言っています。
でも本当に生き方に筋が通っている人だと映画をみて思いました。
個人的に関心したのが、新宿タイガーさんが時代の評価については避けることです。
それは未来が決めることだと。
この映画には日本社会に対する風刺や、直接的なメッセージはありません。
しかし、見た人にゆだねているというか、新宿タイガーさんの生き方を通じて
見た人は何かをそれぞれ感じるのではないでしょうか。
とても面白い映画でした。
映画を見終わったら監督と思しき人が観客に挨拶をしていました。
レイトショーでしか新宿ではやっていませんが、疲れた一日の終わりに見るには面白い映画だと思いました。
新宿タイガーの公式ページ