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この本を読んで衝撃を受けました。ぜひ皆様に読んでいただきたい本です。
内容
タイトルのとおり、どうやったらAIに負けない子供を育てるかに主眼が置かれています。
作者によると人間の強みは文章を意味を理解できるということです。
その反対でAIは意味を理解せず、
統計的に単語を処理しているだけというのが作者の主張です。
そのためどうやったら正しく文章を読める子供を育成するかという方法論が書かれています。
どうやって読む力を測るかということで作者が開発したRSTというテストのサンプルがあり、簡易版を載っています。
衝撃を受けたポイント
私はこのテストを受けてみました。
思ったほどできていません!
自分は読書好きでいい大学に行っているから頭がいいとうぬぼれていたけど、
正しく読む力はそんなに強くなかった。
むしろ暗記にたよったり、
単語の位置にこだわるAI読みをしていたんだなと納得しました。
大学受験のときの現代文も時間に限りがあるため解こうとすると、文章で設問と関係ありそうなところを早く見つけて解くということをやっておりました。
意味を理解するのではなく、設問の解答となりそうな場所を探すということです
他にも面白かったのは読書量と読む力は相関しないということ。
読書好きでも正しく読めて力が弱い人がいるということです。
どうすればいいのか
この本は子供をどう育てるかの本なのですが、
大人は読む力を育てることはできないのでしょうか。
この本の中ではそうではないと主張しています。
具体的な方法はなかったのですが、どうやら、ゆっくりわかるまで読むという読み方が良いみたいです。
咀嚼しながら読むというのでしょうか。
それこそ、この記事のようなことなのかもしれません。
授業で文庫本一冊読むだけってなんだよという感じですが、深く読むというのは難しいものです。
その作品の背景だったり、表現だったり色々考えないといけません。
この記事のなかで出てくるこの言葉は私は大好きです。
スピードが大事なんじゃない。すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります。何でもいい、少しでも興味をもったことから気持ちを起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。そうやって自分で見つけたことは君たちの一生の財産になります。そのことはいつか分かりますから
たくさん本を読むことをしてきましたが、これからは量より質なのかもしれません。
一冊を深く読む、正しく読む、時間はかかり、本はたくさん読めないけど、そのほうが最終的にたくさんの本を「読む」ことができるのかもしれません。