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この本を読みました。
出版は1972年に最初に出版された本の復刻版です
作者は日本にマクドナルドを持ち込んだ藤田田さんです。
本からわかる出版当時の雰囲気
当時の話から察するに日本人が一般論で語られているように
勤勉でもないというのがよくわかります。
アメリカから指導員を呼んだら、
彼らの方が先に店舗にきていたというエピソードもあります。
他にも作者の日本人に対するだめだしがいくつかあり、
マクドナルドのハンバーガーを日本人に食べさせることで
日本人を金髪にするとまで言っています。
金髪にする理論はよくわからないのですが、当時の日本のハングリーさというか
国際社会のスタンダードに追いつきたいみたいな気迫をすごい感じます。
マクドナルド開店当時はアメリカ人が客の1割であり、彼らが、宣伝して回ったので日本人もつられたのではないかというエピソードが書かれていますが、日本人のアメリカへの憧れみたいなものを感じます。
他にもハンバーガーなんてとハンバーガーを下に見る風潮があったという当時の時代を感じさせます。
商売の基本
色々下品な例もでてきますが、この本で上げられている商売の基本は参考になります。
大きくまとめると下記3点だと思います。
・女を狙え
・口を狙え
・厚利多売の商売をやれ
女を狙え
男より女の方がお金を使う権限を持っています。
なので女を狙えということです。
引用しますが、こんなコメントが書かれています。
怪しくきらめくダイヤモンド。豪華なドレス。指輪、ブローチ、ネックレスなどのアクセサリー。高級ハンドバッグ。
そうした商品はそのいずれもがあふれるばかりの利潤をぶら下げて商人を待っているのだ
p35
男性に私がよくわからないのが高級ハンドバッグです。
ルイヴィトンのバッグとかものを収納するという意味では変わらないのではと思うのですが、たぶん高級ハンドバッグを持ってる私が好きなんですかね。女性は。
とりあえず、原価とかを考えるとすごい儲かりそうです。
・口を狙え
食べ物など、口に入るものは消費されるので、一定の需要が見込めるということです。
本書では毒薬でもいいと物騒なことが書かれていますが、
薬などもこのジャンルに入ると思います。
ただ女性狙いより儲けるのは難しいそうです。競合が多いからでしょうか。
・厚利多売の商売をやれ
儲かる商売をするというは大原則です。
本の中にユダヤ人からのコメントでこんなものがあります。
「たくさん売って ”薄利”だなんて、フジタの言う大阪商人っていうのはバカじゃないか。」
p.108
儲ける日本では悪いこととされていますが、とても大事です。
まとめ
当時の時代の空気感がわかり新鮮でした。
また商売の原則も面白かったです。
私も投資では化粧品の会社や食べ物の会社の株を持っています。
女性と口で儲かっている会社を探すと何か見えてくるものがあるのかもしれません。