勘から科学へ

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日本的経営の終焉なのか

こんな記事がでており、日本的経営がついに終焉を迎えつつあるのかという印象を受けました。

 

経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示した。大学側と経団連が議論した結果を、来週公表する予定。

news.yahoo.co.jp

 


 そもそも日本的経営とは

そもそも日本的経営とはなんでしょうか。

ja.wikipedia.org

 

こちらによると、下記3つが日本的経営の特徴です。

 

1.終身雇用

2.年功序列

3.企業別組合

 

企業別組合に関しては大手の一部の企業しかないので割愛します。

 

これは実は特殊な環境でないと成り立ちません。

それは、経済が右肩上がりの場合です。

なので戦後復興期などはこれでよかったのかもしれません。

 

次はどうなる

日本的経営が成り立つ条件はなくなりつつあり、

外国人労働者も増えつつあることから、企業は変わらないといけなくなりつつあります。

 

news.yahoo.co.jp

 

こんなニュースもありましたが、まずは新卒一括採用が見直されているようです。

海外みたいにまずはインターンをしてから企業に就職していくと思います。

そのために大学で何を学んだかが重視される社会になっていくのではないでしょうか。

 

何年勤めても給与が上がらない記事にもあるとおり、年功序列を支える部分は大分変わると思います。

 

正社員なのに何年勤めても給料が上がらない-。定期昇給制度のない業種が増えている。従来常識では正社員なら年齢や経験とともに賃金が上がる。だが、介護関係や、販売店員などサービス業では正社員で長期間勤めてもわずかしか昇給しない状況が厚生労働省が三月末に公表した賃金構造基本統計調査(二〇一八年)で鮮明になった。政府は「同一労働同一賃金」を掲げ、非正規社員の待遇を正社員に近づけると言うが、実際には正社員「低賃金層」が急拡大している。

 

外国では職務に給与が払われるので徐々にそちらにあわせていくと思われます。

 

つまり転職して給与を上げていく時代になるということです。

社内で出世できなければ、給与は上がらないので転職しかなくなります。

 

まあもともと日本的経営とは戦後できたものです。

戦前は欧米型と同じだったといわれています。

 

1900年代から1910年代にかけて熟練工の転職率は極めて高く、より良い待遇を求めて職場を転々としており、当時の熟練工の5年以上の勤続者は1割程度であった[8]。 企業側としては、熟練工の短期転職は大変なコストであり、大企業や官営工場が足止め策として定期昇給制度や退職金制度を導入し、年功序列を重視する雇用制度を築いたことに起源を持つ。しかしこの時期の終身雇用制は、あくまで雇用者の善意にもとづく解雇権の留保であり、明文化された制度としてあったわけではないとされる。

 

終身雇用 - Wikipedia

 

ある意味それに戻るだけといえば、戻るだけです。

 

私の感想

ついにこのときが来たかというのが私の最初の感想でした。

本当に歴史的転換点にいると思っています

 

今後人材に関するビジネスが増えると思いますので、人材系の会社、(パーソル、リクルート)などの株を買おうかなと思っています。

 

 

会社と社員の関係も変わると思います。

長時間労働が働き方関連法案で是正されつつあります。

 

会社が長時間労働など貢献しなければいけないコミュニティーから

単純に労務を提供する場所に変わっていくのかもしれません。

 

果たして人の意識がついていけるか気になります。

意識を変えるには時間がかかるのでこれに関しても反動がある気がします。

 

ただガストロンジャーというエレファントカシマシの下記の歌詞を思い出します。

 

ただなあ、破壊されるんだよ駄目なものは全部。 

 

追記

もともと早期退職などを大手企業でも行っており、すでに終身雇用は崩壊しているのかもしれませんが、経団連の会長がそれを口にするというのは大きな変化だなと思っています。